民事 09Stay of Enforcement
強制執行停止の手続
判決を受け入れがたく争っている間、相手が自分の財産を先に持っていけないよう、執行を一時的に止める手続です。仮執行宣言が付いた判決は、控訴するだけでは止まらないからです。
手続の流れ図
ボックスをクリックすると、下に説明が表示されます。
- 基本段階
- 追加措置・選択
- 棄却・異議
- 手続終了
本案の不服申立て
控訴・上告、請求異議の訴え、再審など、債務名義を争う手続を先に起こします。
次へ: 執行停止の申立て説明
まず、判決そのものを争う手続(控訴、請求異議の訴え、再審など)を始める必要があります。この手続がなければ、執行停止(執行を止めること)を申し立てられません。執行停止は、この争いが終わるまで執行を一時的に止める措置だからです。
- 所要期間
- 決定までにかかる期間は事件ごとに異なるため、申し立てた裁判所に確認します
- 費用
- 印紙代・送達料、担保の供託金
手続の進行案内
最初から順番にお読みください。赤い文字は法律で定められた期限です。
- 1
仮執行宣言(判決が確定する前でも執行できるという宣言)が付いた第1審判決は、控訴しても執行が止まりません。相手方が預金・給与・不動産を差し押さえる前に執行を止めるには、まず控訴・上告、請求異議の訴え、再審など、債務名義(執行の根拠となる判決など)を争う手続を起こさなければなりません。
- 2
不服を申し立てた裁判所(請求異議の訴えはその訴えを起こした裁判所、急を要する場合は執行裁判所)に、執行停止申立書と疎明資料(理由を裏付ける資料)を出します。申立書には、不服の理由に理由があると見えること、執行が終わると回復しがたい損害が生じることを具体的に書かなければなりません。
現在の段階 - 3
裁判所は、不服の理由に理由があるか、損害が生じるおそれがあるかを審査した後、担保(保証金)の提供を命じます。担保の金額は裁判所が定めるので、資金の用意が難しければ、執行の対象となる財産と損害の規模を説明して金額を減らすよう求めます。
- 4
決められた期間内に裁判所が定めた担保を供託して供託書を出せば、本案の判決言渡しまで強制執行を停止するという決定が出ます。
- 5
決定の正本を、執行官・執行裁判所・第3債務者(銀行・勤務先)などの執行機関に自分で出して初めて、実際に執行手続が止まります。決定が出たからといって、執行機関に自動的に届くわけではありません。
- 6
本案の裁判で勝てば、執行の取消しを申し立て、供託金を返してもらいます。負ければ停止決定が効力を失って執行が再開され、相手方は執行が遅れて受けた損害を供託金から受け取ることができます。
これから守るべき期限
この手続には法定期限がありません。
準備・確認事項
- 控訴・上告(大法院に改めて判断を求めること)または請求異議の訴えなどの不服手続を先に起こします。そうして初めて、執行停止を申し立てられます。
- 回復しがたい損害を示す疎明資料(事業の資料、財産の明細)を準備します。裁判所は損害のおそれを見て判断します。
- 担保の供託金(裁判所が定めた金額)を用意するか、減額を求めるための説明資料を準備します。期間内に供託して初めて停止決定を受けられます。
- 決定の正本を、執行官・執行裁判所・第3債務者に自分で出します。自動的には届きません。
- 本案で勝てば執行の取消しを申し立て、供託金を返してもらいます。担保取消決定を受ける必要があります。
弁護士が必要なとき
次のような場合は、すぐに弁護士の助けが必要です。 仮執行宣言(確定前の執行の許可)が付いた判決で、差押え(財産の処分を止めること)が迫っている場合です。
担保の供託金を用意するのが難しく、減額を求める説明が必要な場合も同じです。
請求異議の事由(判決後に借金を返したなどの事情)を一緒に争う必要がある場合も同様です。 執行が始まる前の短い時間で決定を受ける必要があるからです。

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第2段階 · 執行停止の申立て
今すべきこと
「裁判が終わるまで執行を止めてほしい」という申立書と、その理由を裏付ける資料を裁判所に出します。 争う理由と回復しがたい損害を具体的に書く必要があります。
- 回復しがたい損害を示す疎明資料(事業の資料、財産の明細)を準備します。裁判所は損害のおそれを見て判断します。
次に起こること
第3段階 · 審査・担保提供命令
裁判所は、「争うだけの理由があるか」「執行されると取り返しのつかない損害が生じるか」を見ます。 そのうえで、申立人に保証金(担保)を積むよう命じることがあります。
上訴(上級の裁判所に改めて裁判を求めること)に伴う停止では、担保なしに止められる場合が限られます。 執行されると償えない損害が生じることを示したときにだけ、担保なしに止まります。
これから守るべき期限
以降の段階に法定期限はありません。
弁護士に依頼すべきとき
次のような場合は、すぐに弁護士の助けが必要です。 仮執行宣言(確定前の執行の許可)が付いた判決で、差押え(財産の処分を止めること)が迫っている場合です。
担保の供託金を用意するのが難しく、減額を求める説明が必要な場合も同じです。
請求異議の事由(判決後に借金を返したなどの事情)を一緒に争う必要がある場合も同様です。 執行が始まる前の短い時間で決定を受ける必要があるからです。
よくある質問
この手続ですぐに気になる実務上の質問です。
- Q控訴さえすれば執行は止まりますか?
- いいえ。仮執行宣言が付いた判決は、控訴しても執行がそのまま進みます。控訴状を出した後、別途、強制執行停止を申し立てて決定を受けて初めて止まります。相手方がすでに預金を差し押さえていても、まだ取立て(実際にお金を持っていくこと)の前なら、停止決定で止めることができます。
- Qどの裁判所に出しますか?
- 控訴・上告と一緒に申し立てるときは、控訴状を出した第1審の裁判所に出します(記録が送られた後は控訴審の裁判所)。請求異議の訴え(執行を止めるために起こす訴訟)と一緒に申し立てるときは、その訴えを起こした裁判所に出します。電子訴訟で受付でき、印紙代(裁判所の手数料)は1,000ウォンで、送達料が加わります。
- Q担保はいくら出す必要があり、現金だけですか?
- 担保の金額と提供方法は裁判所が定めます。保証保険証券(保証書)で出せるかどうかは、裁判所が事件ごとに判断します。そのために、強制執行が後でも確実であることなどを示す資料を求めることがあります。現金の用意が難しければ、金額を減らすよう求めます。申立書で、執行の対象となる財産と損害の規模を具体的に説明する方法です。
- Q決定が出れば、執行は自動的に止まりますか?
- いいえ。申立人が停止決定の正本を自分で提出して初めて、そのときから執行が止まります。提出先は、執行官事務所、差押命令を出した執行裁判所、銀行・勤務先などの第3債務者(債務者にお金を払う人)です。決定が出たらその日のうちに正本の発行を受けて提出し、受付証を保管しておきます。そうすれば、いつ執行が止まったかを後で証明できます。
- Q供託したお金はいつ返ってきますか?
- 本案(控訴審など)で勝てば、担保取消決定を受けて返してもらいます。負ければ、相手方が執行の遅れで受けた損害(遅延利息など)を、供託金から先に受け取ることができます。残りの金額は、相手方の権利行使期間が過ぎた後、担保取消しの手続を経て返してもらいます。
- Q弁護士なしで一人でできますか?
- 申し立てること自体はできますが、難しいです。決定の鍵は、二つの点を裁判所が納得するように書くことです。「不服の理由に理由があると見えるか」と「執行されると回復しがたい損害が生じるか」です。担保の金額を減らしてほしいという説明も必要です。そのため、控訴を依頼した弁護士と一緒に準備するのがよいでしょう。また、執行が始まる前の短い時間で決定を受ける必要があるので、時間の余裕もありません。
弁護士が必要なとき
- 仮執行宣言が付いた判決は、控訴するだけでは執行が止まりません。必ず、執行停止を別途申し立てる必要があります。
- 担保の金額が大きく資金の用意が難しければ、前もって執行の対象となる財産と損害の規模を説明して、金額を減らすよう求めます。担保の金額は裁判所が定めるからです。
関連法令
- 民事訴訟法第500条・第501条
- 民事執行法第46条・第47条

