解決事例
強制わいせつの嫌疑なし事例 | オープンチャットで会った後に強制わいせつの疑い、不送致決定
強制わいせつについて嫌疑なしとなった今回の事件は、性犯罪事件を扱う弁護士による緻密な法理の検討と証拠分析を通じ、告訴人の主張だけでは嫌疑を認めることが難しいとの結論を導いた事例です。
1. 強制わいせつの嫌疑なしを求めた依頼者
強制わいせつについて嫌疑なしであることを立証した依頼者の今回の事件は、カカオトークのオープンチャットルームを通じて知り合った男女が実際に会ったことで発生しました。
強制わいせつ事件の経緯
依頼者は、オープンチャットルームを通じて知り合った女性に招かれてモーテルの客室を訪れましたが、その後、相手方が、依頼者に無理やりわいせつな行為をされたとして警察に告訴しました。
しかし、依頼者は、単に会話の中で「脚がきれいだ」などと言っただけで、身体的接触やわいせつ行為は一切なかったとして、無実を訴えました。
突然「強制わいせつの被疑者」として捜査を受けることになった現実に大きな衝撃を受けた依頼者は、名誉と将来に致命的な影響が及ぶ可能性への不安を抱え、強制わいせつについて嫌疑なしであることを立証するため、性犯罪専門弁護士にサポートを求めました。

2. 強制わいせつの嫌疑なしに向けたサポート内容
強制わいせつについて嫌疑なしであることを立証するため、性犯罪専門弁護士は関連法理を検討し、告訴人が提出した証拠を分析するなど、次のとおりサポートしました。

強制わいせつの防御戦略 ① | 事件の「経緯」と「意図」を明確に区別
性犯罪専門弁護士は捜査初期から、依頼者と相手方との面会が相手方の同意の下で実現したものであることの立証に注力しました。
▷ 会話中に性的な冗談が交わされたものの、互いの軽い言葉のやり取りにすぎなかった点
▷ モーテル到着後、「身長を測るふり」以外に身体的接触がなかった点
このような事実関係を明確に提示することで、被疑者の行為が「相手方の性的自己決定権を侵害する意図」に基づくものではないことを強調しました。
強制わいせつの防御戦略 ② | 録音ファイルの信用性を検証
告訴人は、自ら録音した音声ファイルを証拠として提出しました。
これに対し、性犯罪専門弁護士は、この録音が、録音されていることを告訴人が事前に認識した状態で行われたものであると指摘しました。
特に、「自分に有利な発言だけを収録するための意図的な録音である可能性」があるとして、その信用性を低下させました。
また、録音ファイルには「やめて」「来ないで」などの告訴人の発言はありましたが、被疑者が告訴人に実際に触れる音や抵抗する音は一切ありませんでした。
これを根拠に、 単に言葉で会話の中止を求めたものにすぎず、実際に物理的なわいせつ行為があったことを示す証拠とは捉え難い点を積極的に疎明しました。
強制わいせつの防御戦略 ③ | 謝罪メッセージの「意味」を具体的に解釈
捜査機関は、被疑者が事件直後に「謝ります」というメッセージを送った点に注目しました。
これについて、性犯罪専門弁護士は、「これは強制わいせつを認めた謝罪ではなく、会話中の不適切な言動に対する社会的な謝罪」にすぎないことを立証しました。
すなわち、単に状況を収めようとして送った謝罪メッセージを根拠に刑事責任を認めることはできない点を、判例とともに論理的に提示しました。
引用判例の要旨
仁川地方法院富川支院 2020. 11. 27. 宣告 2020고합70判決
強制わいせつの防御戦略 ④ | 万一の可能性にも備えた「精密分析の要請」
性犯罪専門弁護士は、事件の客観的真実をより確実に明らかにするため、ポリグラフ(うそ発見器)検査を自発的に要請しました。
また、捜査機関に録音ファイルの精密分析を申請し、実際には「ガサガサ」という物音や身体的接触の音声が存在しないことを強調しました。
これは、「仮に一部に誤解があったとしても、わいせつの意図は一切なかった」という点を裏付ける決定的な根拠となりました。
3. 強制わいせつの嫌疑なしの立証に成功、不送致
強制わいせつについて嫌疑なしであることを立証するため、性犯罪専門弁護士がサポートした結果、警察は、告訴人の供述以外には強制わいせつを立証する客観的証拠が存在しないと判断しました。
特に、次の点を総合し、強制わいせつについて嫌疑なしとして不送致決定を下しました。
▷ 録音ファイルの信用性の欠如
▷ 明確な身体的接触を示す証拠の不存在
▷ 謝罪メッセージの意味の不明確性

強制わいせつの法定刑
韓国刑法上の強制わいせつ罪とは、暴行または脅迫によって人にわいせつな行為をした場合に成立する犯罪です。
ここで、わいせつな行為とは、客観的に見て通常の一般人に性的羞恥心または嫌悪感を抱かせる一切の行為をいいます。
暴行または脅迫は、相手方の意思に反する有形力の行使を含め、相手方の抵抗を困難にする程度で足ります。
仮に上記事件の依頼者に強制わいせつの嫌疑が認められていた場合、韓国刑法第298条に基づき、次のような処罰が科されていたことになります。
法定刑
法条 | 法定刑 |
韓国刑法第298条 | 10年以下の懲役または1,500万ウォン以下の罰金 |
性犯罪専門弁護士によるサポートの必要性
強制わいせつの嫌疑は、相手方の供述だけでも捜査が開始され得る慎重な対応を要する犯罪です。
特に、オープンチャットなどを通じて知り合った場合、会話の文脈や感情の流れが歪められると、直ちに「性犯罪」へ発展する危険性が高くなります。
今回の事件のように、客観的証拠を綿密に検討し、供述の信用性を論理的に反論する過程がなければ、依頼者は不当に前科者となっていた可能性もありました。
法務法人(有限)大倫では、相談専任弁護士制度を通じて、事件の核心的な争点と事案の重大性を迅速に把握します。
その後、事件類型に応じた適切な専任弁護士を配置し、供述方針の整理や警察取調べへの同行など、体系的なサポートを通じて事件の早期終結に向けて支援します。
同様の状況に置かれてお困りでしたら、いつでも🔗法律相談予約より事件をご依頼ください。
強制わいせつ関連FAQ
Q. 被害者の供述があれば必ず処罰されるのでしょうか。強制わいせつについて嫌疑なしとなる可能性はないのでしょうか。
A. 強制わいせつ罪は、被害者の供述だけで処罰されるものではなく、わいせつ行為の故意、強制性、身体的接触の程度などが総合的に考慮されます。防犯カメラ映像、目撃者、携帯電話のフォレンジック、メッセージ履歴などにより行為当時の状況を具体的に分析すれば、嫌疑なしとなる可能性を高めることができます。
Q. 強制わいせつについて嫌疑なしと主張するため、警察の取調べで注意すべき点はありますか。
A. 警察の取調べで一度行った供述は捜査全体の方向を左右するため、事実と異なる表現や不利に解釈され得る表現は避ける必要があります。可能であれば、取調べ前に性犯罪専門弁護士と供述のシナリオを準備し、質問の意図を正確に把握した上で、慎重かつ一貫して回答することが望ましいです。

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